【連載】e-StatのデータとTableau Publicで人口ピラミッドをつくろう! vol.2

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【連載】e-StatのデータとTableau Publicで人口ピラミッドをつくろう! vol.1
e-StatのデータとTableau Publicで人口ピラミッドをつくるよ Tableau Publicで人口ピラミッドをつくるシリーズを全3回でお届けします。 var divElement = document.getElementBy...

前回ダウンロードしたe-Statのデータを使うよ

Tableau Publicで人口ピラミッドをつくるシリーズの第2回です。

前回、e-Statから入手したCSVファイルを使ってこのような完成形を目指しましょう。

CSVファイルをTableauに取り込む

TableauにCSVファイルを取り込みます。Excelブック(.xslx)ではなくカンマ区切りテキスト(.csv)なので、「テキスト ファイル」を選択して前回ダウンロードしたCSVファイルを選択します。

あらかじめ列指向形式でファイルを準備していたので、取り込んだ直後の状態でもイイカンジです。「シート1」をクリックしてViz作成に入ります。

人口が約2倍の数になっている!?

この図はシェルフになにも入れていない状態です。まずは区ごとに行を分けましょう。
※ここからは、はじめてのTableau Publicとは違い、ある程度連続する手順のスクリーンショットは省略します。

区名で分けるだけなら「全国,都道府県,市区町村(2000年市区町村含む)」フィールドだけでもいいのですが、「Area Code」フィールドを先に行シェルフに配置することで地方公共団体コード順に並べやすくなります。またこれらのフィールドで階層を作ってもかまいません。

「男女」フィールドを列シェルフに配置し、「既定のプロパティ」→「並べ替え」で男性の方が左になるように設定します。

「Value」フィールドをダブルクリックすると、それぞれの区の男女別の人口が表示されました。……ん?実際の人口の倍くらいになっているぞ?

軌道修正して男女の棒グラフを作成する

人口が約2倍の数になっているのは、e-Statからデータをダウンロードするときに、「国籍総数か日本人」の項目は解除をしていなかったからです。

e-Statを操作する時点で解除しても良いのですが、人口ピラミッドをどちらで表示するかはその時の状況で使い分けるでしょうから、Tableauのフィルターで制御しましょう。

今回は国籍総数の方を生かします。

今度こそイイカンジの数字となりました。

「Value」フィールドをラベルからサイズに移し、マークを「自動」から「棒」に変更、「男女」フィールドを使って色分けしてみます。

「年齢」フィールドを行シェルフに配置することで年齢階層ごとに細分化されました(並び順は降順に変えています)。ただ、これだと同じ向きのグラフが2つ並んでいるだけですよね……

計算フィールドで対処する

今回は「計算フィールド」で対処します。計算式はTableauで人口ピラミッドを作る方法を参考にしました。

Tableauで人口ピラミッドを作る方法 - Qiita
e-statで国勢調査の年齢別人口を使って、人口ピラミッドを作る簡単な方法を紹介します。#データ準備e-statからデータを取得します。最新の国勢調査の年齢別人口はここにあります。リンク先で「表…

IIF([男女]="男",-[Value],[Value])
という式で、性別が「男」だったら値をマイナスに修正します。

補正前の「Value」フィールドをサイズから外し、計算したフィールドを列シェルフに配置します。ピラミッドっぽくなってきました。計算したフィールド側の軸(グラフ下部)を「軸の編集」で調整していきます。

軸の範囲を「各行または列の独立した軸範囲」とし、軸のタイトルは「カスタム」を選び文字列を空白にします。

だいぶゴールが近づいてきました。男性側の軸の目盛りがマイナスのままなので、軸の書式設定を変更します。

スケールの数値で「カスタム」を選び、#,##0;#,##0と指定することで、マイナスの値も絶対値のように表示できます。

ついでに、「Area Code」フィールドを文字列に変更し、計算フィールドで「全国,都道府県,市区町村(2000年市区町村含む)」フィールドとくっつけてフィルター用のフィールドとしています。

また、各行の男性のラベルの書式設定も#,##0;#,##0として絶対値のように表示ししています。

もうちょっとだけ続くんじゃ

この連載は全3回って最初に書いていました。

あれ?これで人口ピラミッドはできあがりじゃないの?と思われるかもしれませんが、元のCSVファイルの形によってはちょっと手順が異なりますので、次回はそれについて解説します。

【連載】e-StatのデータとTableau Publicで人口ピラミッドをつくろう! vol.3
e-Statのデータと異なる形式のCSVファイルで人口ピラミッドをつくるケース Tableau Publicで人口ピラミッドをつくるシリーズの第3回です。 var divElement = document.getElementById('...

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